あの場所は
かなり久しぶりの日記。
なるべく書こうと思い全然書かなかった。
その久しぶりの間に大きなことがあって、昔憂鬱だと思っていたあの時期が幸せだったと思えるほど。
友達が死んだ時、俺は泣かない気がする
ずっとそう思っていたし、言っていたの
だけど現実はそんなものではなかった。
死というものが、今はまだ遠いものだと感じていたし。いなくなるなんて事考えなかったから。
スタジオに入って、みんなでご飯を食べて解散して。
近くのビレバン寄ったらまた追立さんに会って、漫画の話をダラダラした。
大学の頃から、なにも変わってない。同んなじように日々の不安の事を話したり。
じゃあ、また
じゃあ、また
お互い同じことを言って別れた。
それが最後にかわした言葉だった。
来週また同じように。
一年後もまた同じように。
そんなことを思っていた。
バンドメンバーがとても好きだった。
メンバーの誰が好きとかじゃなくて、四人でいる空気が好きだった。
音楽はシリアスなものを作っていたけど、メンバーのゆるくて、くだらない会話が好きだった。
まだ、もう戻ることはないっていうのはしっくりこない。
呼べばくるんじゃないかって今でも思う。
メンバーといて幸せだなって毎日思ってたわけじゃない。
でも、もう消えてしまったあの空間は間違いなく幸せで優しい空間でした。
もう戻れないあの場所は本当に本当に大切な場所でした。